神社の敷地内に社務所や宮司住宅を建築することになったのは良いのだが、敷地内にある社殿を含む既存建築物の全てに「検査済証」が無い。専門家ならすぐにお分かりの通り、この敷地に新たなものを建築することは不可能。大手建築会社も皆、逃げ腰。しかしここは歴史ある立派な神社。何とかならないものかと思案した結果、「検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」なる、じゅげむじゅげむのようなタイトルの国土交通省の指針を利用して、この神社の敷地内に建つ全ての建築物を適法化しようと孤軍奮闘。まずは復元図の作成ということになり、始めたのは良いのだが複雑奇怪!やむなく社殿の中にCADを持ち込み現場に腰を据えて調査開始!・・・予想以上に面白いのだが、ディテールが気になり全く作業が捗らない・・・寒い。どれくらいかかることやら・・・。